卒サラです。
今回は、株式投資に対する考え方を記事にまとめました。
これを知らずに株式投資をするなんて無謀だと思います。
(実際、20年くらい前の私は無謀でした^^;)
大切な事を書いていますので、参考にして下さい。
目次
■株式投資はおすすめできるのか?
一般的に、投資というと
株式投資、FX、不動産投資がありますね。
本当に、稼いでいる人は恐らく1割も居ないのではないでしょうか?
さらに、5年、10年、20年と稼ぎ続けている人はもっと少ないかと思います。
ひょっとしたら、あなたもそうではありませんか?
「少し儲かったこともあるけど、今回のコロナショックみたいなもので、一気に資産を減らした」
という人も多いのでは無いでしょうか?
今回は、投資の中でも株式投資について、下記の
・株式の歴史的背景
・株式投資に成功するための投資スタンス(時間や労力)
・株式投資の期待値
・株式投資のリスク
などについて、フレームワーク的に改めて検証してみました。
「なんとなく儲かりそうだから」
「皆がやっているから」
「雑誌で取り上げられているから」
と何も考えずにスタートする(した)方も多いと思いますが、
「こんなはずじゃ無かった」
「全然取引できない」
「どうやっていけばよいか分からない」
と、なってしまう方が大半だと思います。
まずは株式投資を、投資という分野として視座を高くして俯瞰してみる、
という視点で見て、一体どういう風な立ち位置で投資をすることになり、
どういう期待(リターン)が持てるのか?
を解説したいと思います。
「投資しよう」⇒「みんなやっているので株式投資だ」
ではなく、
この内容を理解した上で、
「やっぱり株式に投資してみる!」
「株式投資は、自分には合わないので、違うものに投資する!」
という自分の方針を決めてほしいと思います。
株式投資をまだやってい無い方も、既に始められている方も、
一度立ち止まって、確認して頂きたい内容だと思っています。
■日本株について考えてみる
なが~いスパンで日本株式を考えてみると、
1970年の2000円程度から考えると、
1990年のバブルで38000円となったので、
この20年で考えると、約20倍になっています。
しかしその後は、上がったり下がったりを繰り返していますね。
(出展:kabutan.jp)
いわゆる、『平成の失われた30年』と呼ばれています。
実際その通りで、株価としては、ほとんど変わらない、というよりも、
バブルのピーク時には全然とどいていないので、
そういう意味では下がっているといっても良いです。
途中、ソニーショックやリーマンショックで
7000円台になったり、2万円を超えたり、
2018年から2019年は24000円をマークしたこともありますが、
今回の新型コロナウイルスの影響で、また2万円を大きく割っていますね。
20年間、行ったり来たりしている相場の中で、
あなたは、果たして稼ぎ続けられるのでしょうか?
日経225でいうと、勿論タイミング良くエントリーできたりすれば、
大きく資産を増やせる可能性もありますが、大きく下げる場合もあり、
素人が手を出すにはかなりリスキーです。
バブル後の最安値が7000円程度ですので、
その前後の10000円で買っていたとしても、
その1.5倍の15000円や2倍の2万円になるには、
5年、10年経っていますので、かなり根気の必要な投資になります。
恐らく素人で勝てたのは、この瞬間だけだったと思います。
銘柄によっては2倍、3倍でなく、10倍以上になったものもあります。
本を出していた人も、単にこのバブル崩壊からの復活時期に投資していただけ、
という方も多かったです。
勿論後付けでの解説ですので、本を出している著者も実力が無いまま
儲けている可能性も大いにあります。
私も何冊も株式の本を買いましたが、
当時はまだ投資へのリテラシーも低く、よくわかりませんでしたが、
結構こういう勢いだけの、「本を出したい」、「知名度を上げたい」方が居られたのが
分かって、愕然としました。
■どうすれば、株式投資で成功できるのか?パターン1
価格が上昇する株を仕込んで、数日~数か月単位で利確する。
いわゆる王道パターンですね。
基本は買いのみです。
もし、サラリーマンで、画面をずっと見続けてトレード出来ない場合は、
デイトレードとかは無理ですので、こういうやり方しかできません。
長く相場に置いておくことによって、株価が高くなることが期待できます。
しかしその一方、相場にさらしておくことにより、
今回の新型コロナウイルスの様な、数年に一度の大相場に合う可能性もあります。
大相場でなくても、下がる場合はあります。
この20年は右肩上がりではなく、ざっくり1万円から2万円程度を
上がったり下がったりしているということは、
上がるのも、下がるのも50%ずつ、ということになります。
普通に投資していたら、儲かるのは半々ということですね。
なので確実に儲けるためには、どの会社の株式を購入するのか、
を上手に選択する必要があります。
大きく下がったタイミングでなく投資するのであれば、
かなり銘柄を厳選して投資する必要があります。
また、ノウハウや相場を見抜く能力が必要です。
雑誌やYouTubeなどで、色々と情報を得ることはできますが、
全てが本当とは限りません。
ほとんどのコメントをしている方は、
・原稿料を貰うことを目的としていたり、
・ポジショントーク(自分の買っているものを推して、皆が買ってもらうようにする)
をしていることも多く、実際に株式投資で成功している方とは限りません。
それを素人の私達が、見抜いていく必要があるのです。
どれくらい上手くいくか、分かりますよね?
本当に上がっていくのかどうかも分からないまま、
塩漬けになり、5年、10年待つことになるかもしれませんね。
勝ちパターンとは言いましたが、
この勝ちパターンにハマって成功している人は、恐らく5%も居ないでしょう。
何故かというと、銘柄選びを成功し続ける必要があるのですから、
10年以上株式投資で成功し続けている人は1%も居ないと思います。
一般人からすると、バクチと何も変わりません。
■どうすれば、株式投資で成功できるのか?パターン2
もう一つのパターンはいわゆるデイトレです。
証拠金取引を行い、買いも売りも行います。
株式は日中のトレードになりますので、
その間はFXをするよりは短い時間になると思いますが、
ある程度張り付くことが必要ですの、サラリーマンでは無理ですね。
なので、FXで成功した!という人が、
よく、「主婦」とか「学生」とか「ニート」だったりします。
なんせ、サラリーマンよりは、よっぽど時間が取れますので、
当たり前といえば、当たり前ですね。
「主婦でもできる!」ではなくて、「主婦だからできた!」のです。
とにかく、デイトレするためには、
サラリーマンであれば、まずは卒サラする必要があります。
卒サラした後で、給料が入ってこなくなった段階で、
勉強して株を買っていくことになります。
利益を出さなければ、生活の退路を断たれてしまう、という状態になります。
本当の意味での「卒サラ」というよりは、単に「脱サラ」だけですね。
こういった場合、ほとんど失敗します。
失敗すれば、焦って取引するので、余計に失敗してしまうのが人間です。
現在サラリーマンをしているのであれば、全くオススメできません。
この勝ちパターンは、比較的お金にも余裕があり、
主婦や大学生の様に、お昼間に時間のある方しかできないパターンになります。
■株式配当について考えてみる
株式には、株価が上がったら売る、というキャピタルゲインとは別に、
配当というインカムゲインがあります。
1年もしくは半年ごとに、配当されます。
平均的には、通常であれば4%程度の配当があります。
言い換えれば、金利が4%付くのと一緒ですね。
なので、株価が1年間変わらなくても、
この配当が貰えると4%程度の利益がでたと言えます。
その配当以上に相場の波にさらされてはいますが、、
長く置いておく、ということであれば、
毎年4%の利益を取っても、良いと思います。
しかし、もともと資金のある方、例えば数千万円以上あるのならば、
年率4%の配当でも良いかも知れませんが、
資金が少ないのであれば、物足りない可能性が高いですね。
■株式優待を考える。
株式には、株式優待という「おまけ」がありますね。
日本人って、本当に「おまけ」に弱いんです。
有名な株式優待おじさんが居ますが、
沢山株式を持っていて、優待券を山ほど貰っています。
この優待券を使うために、自転車で走りまわっているのを何度かテレビで見かけました。
テレビの番組的にはそれはそれで面白いかもしれませんが、
あくまで、それはエンターテインメント的な面白さだけですね。
本来は、お金を儲けて自分の目的のためにお金を使う、というストーリーがあるべきですが、
優待券を使い切る(それも全く役に立たないものも多い)ことが目的となっていて、
それこそ、本当の意味で『本末転倒』ですね。
株式で資産を築いて、やりたいことをやるのか、
株式優待を使うために時間もお金も浪費したいのか。。。
株式の雑誌では、「株式優待」がいつも特集組まれていますが、
本当に使うもので、その企業を応援するのであれば、株式を買っても良いかと思いますが、
そうでは無いのならば、株式優待は気にしないでおきましょう。
株式優待はあくまで「おまけ」です。
「おまけ」に弱い日本人を狙った手ですね。
「○○ポイント」でお客さんを集めるというのも、同じ話です。
(Dポイント、Tポイント・・・・)
「木を見て、森を見ず。」
「優待を見て、会社や相場を見ず」
相場を全く考慮しないので、こちらも典型的な負けパターンになります。
(たまたま大暴落後に買えば、上がっていくのでしょうけど。)
■米国株を考えてみる。
では、目線を日本から外して、海外ではどうでしょうか?
毎日ニュースでも取沙汰される、アメリカの株式を考えてみましょう。
「米国がくしゃみをすると日本は風邪を引く」
というくらい、日本の景気はアメリカに影響されています。
(ということは、上記に増して、日本株での投資は難しいということになります。。)
ダウ平均ですが、ここ40年で1000ドルが、
2万ドル越えと単純計算で約20倍になっています。
ダウだと、かなり偏った株式になりますので、
もっと広い意味で、アメリカ株を言うのであれば、S$P500になります。
S&P500については、ここ50年で100ドルが
3000ドル越えなので、単純計算で30倍になりますね。
と両方の指標で見てもかなりの右肩上がりとなっている。
(直近はコロナで下げていることがありますが、、)
日本株と同様に、2回ほど大きな下げがありますので、
投資するタイミングによっては、大きく資産を減らす可能性がありますが、
数十年単位でみると、日本の株式とは打って変わって、
概ね資産を大きく構築できると言ってよいです。
但し、ここ数年でアメリカ株も上がり切った印象も強く、
これからもまだ上がり続けるのかどうかは不透明感が強いですね。
新型コロナウイルスのショックで相場も弱気になっていますし。
5年から10年前であれば、アメリカ株をオススメできましたが、
現在はあまりお勧めできないということがわかります。
■素人ができる株式の最終手段
素人ができる、株式投資でのベストアンサーは、
ズバリ、「投資信託」です。
投資信託には、様々な種類があり、
日本の株式、米国の株式、世界の株式
や日本の債券や米国の債券など、様々な投資案件を組み合わせたものになっています。
もちろん、株式のみを取り扱っているわけでは無いですが、
私達素人は、きちんとした銘柄選定もできないので、
「堅実に稼いでいくけど、利率は低め」
「アグレッシブな銘柄で大きくリターンを狙えるけど、リスク高め」
などと、ある程度の方向性を決めてパッケージングしてくれています。
投資信託であれば、日本でも、アメリカでもなく、
世界全体に対して投資することができます。
これは、漫画『バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則』
にも、書かれていましたが、
一番良い方法は、投資信託の外国株インデックスに預けて、
世界全体の成長に投資する、というものです。
コロナウイルスなどのショックによる影響もありますが、
世界全体を長い目で見ると、おそらく成長していくに違いありません。
今回コロナウイルスで世界中の株価が下がっていますので、
今で投資していた人は少し損になったかと思います。
私も働いている会社で運用している資産は何割か下がりました。。。
しかし、今スタートするのであれば、好条件です。
コロナで株価が下がっている時こそが、買い時です。
10年、20年と長期で運用するのであれば、これで良いでしょう。
でも、やはり年率4%では、資金が無いとなかなかそれだけでは苦しいでしょう。
もっと加速的に資金を増やすにはどうすれば良いのでしょうか?
■株式投資まとめ
株式投資という投資の「ひな型」としては、下記になります。
①スキルを磨くまで稼げるまでの時間が掛かる。【稼げるまでの時間】
さらに、磨けるまでに市場から退出する可能性もある。
②単独ではスキルを磨くのは難しい。【稼げるまでの自己投資】
一人で磨けない場合は、本や動画、セミナーや勉強会などの金銭的な自己投資が必要。
③売買する時にも時間が掛かる。【労働時間】
下手すると、パソコンに張り付きになる。
(取引時間が日中の時間に限られているのでFXよりもよほど短いが。)
④中長期投資の時に、資金をリスクに晒している時間が大きくなる。【リスク】
スキルでは太刀打ちできない世界中で大きな市場の波乱がある。
リーマンショック、ITバブル、コロナショックや、地震や津波の影響。
*リスクを少なくしようと思うと、デイトレードになるが、
日中の時間が取れる人限定になる。
これらの前提条件を、きちんと頭に入れてから、
本当に株式投資するのかどうか、を見極めてスタートして下さい。
ちなみに、私も過去は株式投資を行っていましたが、
銘柄選びや、株式相場の空いている時間を考えると、
到底サラリーマンには出来ないと思い、株式投資はやめました。
億を稼いでいるような人は、専業か、学生、主婦などですし、
大きく稼ぐためには、証拠金取引をすることが前提になってきますが、
大きな資金の価格が上下に振れるのを見ていたら、精神的に良くないですので。
大きな資金を稼げて、ドキドキせずに安心して投資できる案件の方が、
よほど自分には向いているのだと、最近改めて認識しました。